求人情報の「在庫の棚卸し」ってどんな仕事?作業内容やポイントなどをご紹介!|軽作業・内職依頼は低コストで短納期の【手作業マーケット】箱詰め、シール貼りなど
2024/05/14 内職作業
求人情報の「在庫の棚卸し」ってどんな仕事?作業内容やポイントなどをご紹介!
求人票などの仕事内容の欄に、「在庫の棚卸し」と記載されているのを見かけたことがある方、多いのではないでしょうか?
これまで、「在庫の棚卸しって・・・?」と思っていた方、今日で解決しましょう!!
ここでは、「在庫の棚卸し」についての解説を行なってまいります。
どんな作業なのか、どんなときにする作業なのか、作業を進めるときのポイントなどについてご紹介いたします。
在庫の棚卸しとはどんな作業?
棚卸しとは、工場や倉庫内、出荷場の在庫数などを調べる作業のことです。
スーパーなどと小売店などが抱えている在庫数を調べるときも同じワードが使用されます。
在庫を抱えている業種にとって、棚卸しは必要不可欠な作業であるため、大きな工場や中小企業、個人商店にいたるまで必ず行われています。
棚卸しは、通常、年度末に行なうことが多いのですが、業種などによっては、半年に1回、四半期に1回のペースで行なうこともあります。
どうして在庫の棚卸しを行なうのか?目的は?
どうして在庫の棚卸しが必要なのでしょうか?
在庫の棚卸しの3つの目的について見ていきましょう。
①正確に在庫数を把握するため
製造業などにおいては、パソコンで製品の在庫数が管理されています。
しかしながら、何らかの理由で、パソコン内で管理されている在庫数と、実際の数が合わないという事態が起こります。
そのまま放っておくと、「システム上は在庫があるにもかかわらず、実際には在庫がなくて出荷ができない」というトラブルを招いてしまいます。
これでは、お客さまにも迷惑をかけてしまいますよね。
このようなことがないように、システム上と実際の数が合うかどうかチェックをするのが、在庫の棚卸しの目的のひとつです。
②出荷前の品質チェックのため
もうひとつの目的に、品質チェックがあります。
棚卸しの際には、商品をひとつひとつ目視で確認していきます。
そのため、不良品の発見にもつながります。
在庫の棚卸しは、検品の役割も果たしているのです。
③在庫過多になっていないかのチェック
在庫の棚卸しの目的のひとつに、在庫が足りなくなるのを防ぐ目的がありましたが、その逆で、在庫が多すぎるのをチェックする役割もあります。
ニーズに対して在庫が足りなければ、チャンスロスにつながりますが、一方で在庫が多すぎると管理コストが増えたり、保管スペースが足りなくなるなどのリスクもあります。
またニーズに対して在庫が多すぎると、品質の劣化も心配です。
在庫の棚卸しの機会にこれらをチェックすることで、売れ行き商品、売れない商品を改めてチェックできるのも棚卸しの目的といえます。
在庫の棚卸しの種類
在庫の棚卸しの方法には、大きくわけて2つあります。
- 実地棚卸し
- 帳簿棚卸し
実地棚卸しとは、実際に人の手によって目視で商品をチェックする方法です。
棚卸しの際に、商品の品質もチェックすることができるのがメリットである一方、棚卸しをすることにより工場や倉庫・出荷場などの作業者の手が止まってしまうというデメリットがあります。
それに対して、帳簿棚卸しとは、帳簿上の在庫のチェックをする方法です。
帳簿棚卸しのメリットは、実際に製品をチェックすることがないので、工場内の作業を止めることなく棚卸しができるという点です。
その一方で、実際に商品を手に取るわけではないので、品質チェックはできないのがデメリットといえます。
実地棚卸しについては、4つの方法があります。
それでは、その方法とメリット・デメリットを見ていきましょう。
①一斉棚卸し
一斉棚卸しとは、棚卸し以外のすべての作業を止め、作業員全員が実際の在庫を数えていく方法です。
帳簿と数が一致しない場合、どうして一致していないのかその原因を発見しやすいというメリットがありますが、全員で行なうため、日常業務がストップしてしまうのがデメリットです。
②循環棚卸し
循環棚卸しとは、作業員の手を止めることなく、棚卸しを行なう区画を決め、順に棚卸しを行なっていく方法です。
日常業務を止めることなく在庫の確認ができるのがメリットである一方、分割してチェックを行なうため、正確な作業が難しいというデメリットもあります。
③タグ方式(棚札方式)
タグ方式とは、在庫品の情報を記載したタグ(荷札)を現物に貼って数を管理する方法のことです。
計上漏れのリスクが低いメリットがある一方、荷札を作成する工数がかかるというデメリットがあります。
④リスト方式
対象の製品を目視で数えながら、一方で在庫管理表の数と照らし合わせてチェックする方法です。
帳簿を見ながら確認できるので、棚卸しが効率よく進みますが、帳簿の数が間違っていると、数え間違いを発生させるリスクもあります。
確認したもの、未確認のものが分かるように目印をつけながらチェックするなどといった工夫も必要です。
在庫の棚卸し効率化のコツ!
在庫の棚卸しの方法には、いろいろなやり方があることがお分かりいただけたと思いますが、続いては、どうすれば効率よく棚卸しができるのか?
そのポイントについてご紹介いたします。
- 数え間違いがないよう2人1組で行なうなど、複数の目で確認する
- 1人が実地棚卸し、もう1人は帳簿への記載や品質チェックを行なうなど、作業を分担する
- ひと通り終わったら、作業内容についての振り返りと反省を行ない、次回に繋げる
在庫の棚卸しのポイント!
棚卸しには、前述した目的があります。
その目的をしっかりと果たすために、注意しなければいけない点が3つあります。
①在庫数だけでなく品質や状態もチェックする
棚卸しには品質チェックの目的もあります。
不良品がないかどうかの確認もしっかり行ないましょう。
②棚卸表は、最低7年間保管する
国税局から「棚卸表は、棚卸しの実施日から最低7年間は保管すること」と義務付けられています。
③在庫数が帳簿と合わない場合は原因を追究する
帳簿と実際の在庫が合わないことは多々あります。
大切なのは、その原因を追究することです。
数が合わない原因として考えられるのは以下の5つです。
- 棚卸し中の数え間違い
- 棚卸し中に重複して数えた
- 出荷した際の記載漏れ
- 納品ミス
- 帳簿から既に差し引いている取り置き商品をカウントしてしまった
原因をしっかりと追究しておくことで、次回のミスを事前に防ぐことにもつながります。
まとめ
在庫の棚卸しは、決算で利益を確定させるため、帳簿上の在庫と実際の在庫の数が合っているかどうか確認する作業です。
そのため、大抵の場合は、決算前に行なわれます。
定期的に棚卸しをしなければ、数が合わないまま業務が進み、いずれ在庫が足りない、品質が悪くなっているなどといった不具合が生じてしまいます。
これらのトラブルを事前に防ぐために行なわれるのが、棚卸しです。
数を数えることが得意、コツコツとする作業が好き、という方は、棚卸しの作業は向いているかもしれません。